
「小さなボディにフルオーケストラ。Hi-Fiサウンドの完全ワイヤレスイヤホンAir」という謳い文句でMakuakeでクラウドファンディングを行っていた「Air by crazybaby」。
最終的には94,474,700円を集めたようで、支援金ランキング1位の座に輝いています。
それに出資しました!という記事を公開したのが、今年の1月10日。
そして、まだ商品は届いていません。
さらに結論から申し上げますと、2017/6/16付でキャンセル・返金の手続きを行いました。
上記の記事は毎日かなりの数読まれていまして、Air by crazybabyが注目されているのか、はたまた炎上しているのか…。
いずれにせよこの状況で書きっぱなしというのもアレなので、事の顛末を今回記事にしておきたいと思います。
延期に次ぐ延期
もう何回製造・発送が延期されたでしょうか…。
活動レポートを見れば確認できますが、出資された方々のコメントなどを見ていると気が滅入ってしまうので、もう数えるようなことはしません。
とにかく延期に次ぐ延期で、今現在も商品は手元に無し。
…が、遅れたことがキャンセルした直接の理由ではありません。
僕はハードウェアではなく、ソフトウェアを仕事にしている者ですが、同じく日々納期に追われている身としては同情すらすれ、責める気にはなれません。
(自身で設定した報告期日を守らないことに関しては、責められて当然だと思いますが。)
試作では問題なくても、量産によって新たな問題が出た。
日本と中国の商習慣の違い。
そもそもここまで多額の出資を集められるとは想定していなかった(製造設備もそれを想定していなかった)。
想像でしかありませんが、色々と大変なことがあったのだと思います。
個人的な考えではありますが、購入型クラウドファンディングは遅れるのが普通だと思っています。
特に今回はイヤフォンです。
必需品ではありませんから、遅れてもいつかは届けばいいや、くらいに気長に考えていました。
ではなぜキャンセルしたのか…?
選択肢が色々と出てきた
購入型クラウドファンディングの一番の魅力は、まだ世の中に無いものを、いち早く手に入れられることだと思っています。
実際に出資した当時は、まだケーブルレスなBluetoothイヤフォンは無かったと思います。
(キワモノとしてはあったかもしれませんが、まだ一般的では無かった。)
イヤフォンからケーブルが完全に無くなるというのは革命的です。
だから出資したのです。
しかし、納期が遅れ、今現在では同様の製品が普通に販売されています。
Amazonでちょっと探しただけでも色々と出てきます。
つまり「Air by crazybaby」にこだわる理由が無くなってしまったんですね。
家電量販店に行くか、ネットでポチれば同等のものがすぐに手に入るのですから。
というわけでキャンセルした次第です。
このように競合製品が多々出てきている状況では、Air by crazybabyもよほどの音質・価格でのアドバンテージがないと、厳しい状況になるのではないでしょうか。
そういう意味では今回のクラウドファンディングは、誰も幸せにならない残念な結果になってしまったなと感じています。
以上、簡単ですがAir by crazybabyの顛末です。
同じくキャンセルしたいという方は、2017/6/16付の活動レポート内に手続方法が記載されていますので、ご確認下さい。