ハイスタの新譜が「品切れで買えない」という状況が単純に嬉しかった

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※本ブログでは通常「です・ます調」を使用していますが、今回は率直に気持ちを伝えるためにあえて使用しません。

突然の発売

この記事を見に来ている人であれば当然知っていると思うが、ハイスタが16年半ぶりにニューシングルを突如発売した。

まさにゲリラ発売といった感じで、情報が各方面から飛び交ってきた。

オリコンの記事から引用させてもらうと、

人気ロックバンド・Hi-STANDARDが5日、2000年4月の『LOVE IS A BATTLEFIELD』以来約16年半ぶりとなる4曲入りシングル「ANOTHER STARTING LINE」を発売する。

事前プロモーションは一切なし。いきなり店頭に並べるというサプライズを演出し、情報過多のこの時代に一石を投じてみせた。現時点では音楽配信も通販にも対応しておらず“実際に店頭へ足を運んでもらう”ことが目的の一つとも解釈することもでき、配信時代へのアンチテーゼととることもできそうだ。

そう、実店舗へ行かないと買えない。

そして僕は10/9現在、まだ手に出来ていない。

だけどそれがとても嬉しい。

 

実店舗へ足を運んだのはいつぶりだろう

この記事を書いている10/9、CDショップを3店舗回ったが、どこも品切れ。

残念だし、疲れたけど、これは久しく感じていなかった感覚だった。

もう何年もCDはAmazonでしか買っていない。

そこでは在庫切れは通常起こり得ない。

新譜が発売する何ヶ月も前にメールで知らせてくれるし、予約分が確保出来ませんでした、なんてことも起きたことがない。

ポチったら家で待つだけ。

それがいつの間にかCDの買い方になっていた。

 

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ハイスタが全ての始まりだった

ハイスタはジャパニーズ・メロコアの立役者という意味でも偉大なのだけれど、僕を音楽の世界に引き込んでくれたという意味で最も偉大だ。

16年前、中学生だった僕はまさにハイスタ世代。

本当に擦り切れるくらいに聴いた(CDだけど)。

風呂、トイレ、食事の時以外はずっと聴いていた気がする。

寝るときもイヤホンをしていたし、今だから言えるけど、学校の授業中もイヤホンを器用に隠して聴いていた。

 

そこから僕の音楽への探求は始まった。

グリーン・デイ、NOFXは当然手を出したし、メロコアでは物足りなくなってメタル方面にも手を出した。

新品を買うお金なんて無かったから、通学途中にある神保町で中古CDを漁った。

当時はネットで情報を得るという手段は無かったから、雑誌を見て見当を付けてなけなしの小遣いで買う。

家に帰って聴くまでのあの高揚感は、もう味わうことは出来ないだろう。

もちろん好みじゃないCDを買ってしまって地団駄を踏んだことも多々あるけれど、それもまた大切な勉強だ。

 

このように、昔は実店舗が全てだった。

そこに置いてあるものは買えるし、置いていないものは買えない。

Amazonは便利だけど、そんな当たり前のことをいつしか忘れてしまっていた。

 

 

CDが売れない時代にパンク・ヒーローが帰ってきた

16年前、中学生だった僕も今や30過ぎのオッサンだ。

ここ何年もCDの話題と言えば、売れないという話。

もしくは某アイドルのCDを何十万円分も買ったとかいう話。

時代は変わってしまった。

正直、もう物としての音楽媒体というものは無くなると思っていた。

そしてどうしても聴きたい人は、中古屋で年寄りに混ざって、CDやレコードという時代遅れの媒体を漁る。

そんな時代になると思っていた。

 

でも終わっていなかった。

かつて僕らを熱狂させてくれたヒーローが帰ってきたのだ。

しかもCD不況という時代に合わせたかのように。

畜生、本当にカッコイイよ。

思い浮かんだのは、20世紀少年でギターを背負ってバイクに乗ってやって来るケンヂだ。

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絶望に満ちていたところに、わずかながらも光が見えた。

そんな気持ちだった。

 

みんな待ってたから買えないんだ

何だかポエミーになってしまったけれど、どこも売り切れで買えていない。

でもツイッターでハッシュタグ#ハイスタで検索すると、色々な声を見ることが出来る。

共通しているのは、みんな興奮しているということ。

冷静に16年前のハイスタと比較したり、音楽的分析をしている人なんていない。

それって音楽の究極的な形なんじゃないだろうか。

説明なんかいらない、再びハイスタの新譜を手に入れて喜び、そしてそのカッコよさに痺れる。

体が勝手に反応してしまう興奮、それが太古の昔からの音楽であり、原始的だけれど最も音楽として大事なことなんじゃないだろうか。

 

興奮のままに書いてしまったので結論は無い。

たぶん明日は新宿までCDを探しに行くけど、まったく面倒だとは思わない。

だって昔はそういうものだったから。

 

今回はあえてAmazonの広告も貼らない。

最後までこの文章を読んでもらえて、そして共感してもらえたらうれしい。

 

photo credit: Fabiano Kai Té @ Pangea 3/17/2012 via photopin (license)

photo credit: Simon Collison Record shopping via photopin (license)