
僕がKornを初めて聴いたのは中学3年の時。
4作目の「Issues」でした。
それから15,6年。
良くも悪くも変わらないKornが健在でした。
今回発売されたのは12作目となるThe Serenity of Sufferingです。
レコードにハマっていることもあり、LP版を購入しました。
良くも悪くもいつものKorn
レコードの針が吹っ飛ぶのではないかと心配になるような重低音リフはいまだ健在です。
ジョナサンの絞り出すようなボーカルも健在。
The Path of TotalityではSkrillexとのコラボを行い、方向性を模索しているのかと感じましたが(あれはあれで大好きです)、やはりいつものKornでした。
あえて「悪くも」と書いたのは、飽きられてしまうのではないかということ。
初期の頃のような、「ジョナサンが子供の頃に受けた虐待のトラウマ」から来るダークさは影を潜めており、聴きやすくなっています。
それだけに、その頃のファンが離れてしまうのではないかという心配があります。
そしてKornのヒットによりフォロワー・バンドが掃いて捨てるほど出てきましたが、今も健在なのはKornくらいでしょう。
まさに「Korn」というジャンルなわけですが、Kornが辞めたらもう聴けないのです。
でも変化ももちろんある
ボーカルのジョナサンがJ Devil名義でDJをやっている影響でしょうか。
スクラッチプレイの含まれる曲もあります。
その辺りもなんだか15年ほど前のミクスチャー・ロックブームを彷彿とさせて、なんだかしんみりします。
Limp Bizkitとか今どうしているのだろうか…。
Kornファンにはもちろオススメ、しかし新規ファンはつきにくいか
最初に書いたとおり、変わりません。
ですから今までもKornが好きだった人にとっては良いアルバムでしょう。
しかしこれを聴いてKornのファンになる人がいるかどうかは…。
老害と言われるかもしれませんが、初期の4作を超えるかと聞かれれば、ノーです。
もちろん、当時としては斬新だった、そういうのが流行っている時代だったという補正はありますが、やはりあのダークさこそがKornだとオジサンは思うのです。
ちなみに「A Different World」という曲にはSlipknotのコリィ・テイラーが参加しているそうです。
まだ1回しか聴いていないのですが、気が付かなかった…。
なんだか同窓会みたいで面白いですね。
もう一度言いますが、
Limp Bizkitとか今どうしているのだろうか…。
というわけで今回は以上!
photo credit: mzagerp Korn via photopin (license)
▼こちらはCD版。